サガラ刺繍とは、シェニール刺繍(chenille)とも呼ばれる、一本の糸をかぎ状の針ですくい上げながら模様を描く刺繍技法のひとつです。編物の目のようになる「チェーンステッチ(環縫い)」と、糸をすくい上げてループ状になる「ループステッチ」、そして両方を使った「ミックスステッチ」の縫い方があります。いずれの縫い方も独特の風合いがあって、どこか懐かしく優しい立体感と味わいが特徴です。多くはワッペンに加工してジャンパー等のカジュアルアイテムや子供服やアメカジ系ファッションなどに用います。
生地の裏から糸を抜き出して結び玉を作り、これを連ねて模様を描き出していく技法です。玉縫いとも呼ばれ、制作に大変な手間と時間を要しますが糸が浮き上がる他の刺繍と違って糸がひっかかりにくくどの刺繍よりも丈夫です。金銀糸ではなく光沢のない色糸が用いられ立体感と落ち着いた美しさが魅力的です。
相良刺繍は立体的な厚みがもたらす贅沢なボリューム感と、気が遠くなるような手作業の結果描かれる、色柄の美しさ。さらに、刺繍を玉結びしていく作業が縁を結ぶとされ、多くの方から喜ばれます。